地震対策について
おはようございます。
毎日厳しい暑さが続きますね。過去126年の間で最も暑い夏の様ですね( ゚Д゚)
みなさま、どの様にお過ごしでしょうか?
先日、私は家族で香川県のレオマプールに行きましたが、かなり混雑していました。
涼しく過ごしたい、子供の身体は動かしたいのでみんな連れて行く場所は一緒ですね。
夏休み後半、熱中症に気を付けて乗り切りましょう!
地震大国である日本に家を建てる時に必ず考えないといけないこと
それは地震対策です。
8日に宮崎県南部で最大震度6弱の地震が発生しました。
南海トラフ巨大地震注意報がでましたね。南海トラフ地震は東海の
駿河湾から九州の日向灘沖にかけて海底に延びる溝状の地形(トラフ)
に沿って発生する地震です。政府の地震調査委員会は
「マグニチュード8~9級の地震が30年
以内に起こる確率は70~80%」としています。
いつ地震が起こるか分からないので日頃から備えの再確認をすることが
大切ですね。
実際に大地震が起きた時、建物はどうあるべきでしょうか?
安全性の目標として以下の考え方があります。
①「人命を守る」
建物の崩壊・倒壊を防ぐ。家具などの点灯を防ぐ、火災の発生を防ぐ
②「財産・資産を守る」
個人・企業などが自ら保有する財産や資産を地震により損壊することを防ぐ
③「機能を守る」
建物固有の機能(生活・事業・社会的使命等)が停止することを防ぐ
上記の安全性の目標を達成するために、現在では様々な耐震技術があります。
代表的な耐震技術として、
地震の揺れを耐える「耐震構造」
地震時の揺れを抑える「制震構造」
地震の揺れを伝えさせない「免震構造」
の3種類があります。
今回はこの3種類の違いを話します。
まずは制震構造です。
「制震」とは、エネルギー吸収体を住宅に
配置することで建物の揺れを抑える工法です、
超高層ビルや橋にも採用されている最新の揺れ防止技術です
構造の特性上、地震の揺れが建物に伝わる為、
土地の形状によっては建ぺい率ギリギリで家を建てることができない場合もあります。
次に免震構造です。
「免震」とは、ベアリングや積層ゴムを建物の下に設置し、
免震層を介在させることによって、地面の揺れから免れます。
つまり住宅は宙に浮いた状態で地面だけが動くという、
地震対策としては理想的な工法です。
ただし、浮いている状態であるため風の影響を受けやすい、
他の構造に比べコストがかかりやすい等のデメリットもあります。
最後に耐震構造です。
「耐震」とは、筋交いや面材によって強度を高めて、
地震の力に耐える工法です。
建築基準法では、1923年の関東大震災クラスの地震に
耐えられる建物の強さを耐震等級1と定めています。
注意点としては、建物を固定し強度を高めていますが、
実際に大きな地震を受ける度に固定にゆるみなどが発生し、
建物が痛んでしまうことがあります。
以上が耐震技術の説明となります。
どの構造が良い、悪いではありません。
地域や建てたい家、予算など様々な要因から選ぶのがいいと思います。
また、これらの工法は組み合わせて使われることもあります。
耐震+免震構造や耐震+制震構造などです。
今回は大切なものを守る技術を知っていただけたと思います。
今後の家づくりにお役立ちいただけましたでしょうか。