自然災害に備えた住宅
こんにちは。城口です。
先週いつ何が起こるかわからないので予防、早期発見、メンテナンスは大切だ!と書きましたが、いつ起こるかわからないといえば自然災害!怖いですよね!
最近の自然災害といえば、先月20日午前、熊本県にある阿蘇山の中岳第一火口で、中規模の噴火が起きました。今回の火山噴火の場合、中規模であったことから16名の登山者もおりましたが、なんとか無事に下山できたようで良かったですが。。。
元々、阿蘇山は「阿蘇カルデラ」とも呼ばれ、世界でも有数の大型カルデラ(火山活動でできた大きな凹地)を持ち、「火の国」熊本県のシンボル的な存在として親しまれています。今後の噴火動向が気になるところですが、阿蘇山以外も、日本は世界でも有数の火山大国であり、地震も多く、世界の地震活動のエネルギーの1~2割が集中するほど活発といわれています。
その為、日本の住宅の法律は厳しく、耐震等級設定もクオリティの高いものが求められています。
火山噴火の場合、住宅関係での被害は、「火山灰」が多いようです。
阿蘇山ではないですが、鹿児島の桜島は今も活発に活動しており、時節降灰を上げながら噴火をしている為、「克灰住宅」が注目されています。
「克灰住宅」とは、降灰について家屋内への侵入を防ぐ、雨で流れやすくする、除去作業を容易にするの大きく3つの工夫を凝らすというテーマの住宅で、窓には気密サッシや2重サッシを使用する。また灰の除去作業を容易にするために灰シューターと呼ばれるものを設置し、屋根から落ちる灰が自動的に溜まる仕組みにしているようです。
愛媛県には、温泉が出るにもかかわらず、活火山はないようなので「克灰住宅」とは縁遠いですが、地震はたびたび起こりますよね!今後、南海トラフや安芸灘、伊予灘、豊後水道、日向灘での地震発生確率も高いですので、「地震が起きても崩壊しない建物」「地震時、家の中のヒトやモノを守れる家」の方が関心が高いかもしれませんね。
地震に強い家を建てるにはまず、地震に強い土地、基礎が必要です。
そして、家の形で言うと、凸凹していない形、地面に接する部分が広い平屋、2階部分ができるだけ1階部分の真ん中に乗っている形など、シンプルな形や重心がそろっている形、土台がしっかりしている形が地震には強いようです。
その他にも工法や構造材、間取り、耐震基準、免振・制振装置などなど、地震に備えた対策は様々です。
住む土地に合わせて、安心して暮らすことができる住宅を検討したいですね。