寸?尺?間?
こんにちは。城口です。
いきなりですが、皆様!
部屋の大きさを建築の単位で「○尺○寸」と言われて、
パッと大きさをイメージできますか??
私は恥ずかしながら、なかなかイメージしにくい方です(^^;)
建築物のことだけを考えながら図面を見ても、どうも大きさがいつもイメージしにくいので
調べてみると、建築の単位と人の体が関係していました!!
私は人の体を扱う仕事もしているせいか、
人の体で表現してもらうととってもわかりやすかったので、シェアします。
実際の建築業者の方や、職人の方たちの会話では、
「いっすんごぶ」や「さんじゃくごすん」など
「寸」「尺」「間」といった単位が使われています。
この「寸」「尺」「間」は
かつての日本独自の単位で尺貫法と呼ばれています。
1m=3.3尺、1尺=30.3㎝とは知っていますが、、、???
なぜ昔の単位が今でも使われているのでしょうか?
そこには人の体との関係が秘められていました。
諸説あるようですが、一般的には、
「1寸」は手を広げたときの親指と中指の先の長さ、
「1尺」は肘から手首の間にある尺骨と呼ばれる骨の長さ、
「1間」は人の身長、
を基準としています。
この人の体を基準とした尺貫法の最もわかりやすい例が畳です。
畳の単位は、「1畳」と呼ばれ
「一畳=縦6尺×横3尺」となっています。
昔から「立って半畳、寝て1畳」と言われており、
このサイズが人間の動きに最低限必要な寸法と言われています。
畳の横幅の3尺が家作りの基準となっています。
3尺=910mmです。
家の設計図を見ると、この3尺を基準として作られていることが多く、
柱と柱の間の長さ、部屋の間取りなどが
この3尺の倍数になっていることが多いです。
また、浴槽(ユニットバス)やトイレ、キッチンなどの設備や機器も
3尺(910mm)に収まるように作られていることが多く、
効率よく配置されるようになっています。
今お住まいの家、これから建てる家も尺貫法を基準としているかもしれません。
気になる方は家のいろんな箇所を測ってみてください。
ちなみに、メートル法は1791年に、地球の北極点から赤道までの子午線弧長の
「1000万分の1」として定義されています。
つまりメートル法は地球を基準とした単位のようです。
現在、図面上の寸法や面積の表記はすべてメートル法となっています。
これは法律でも義務つけられており、
取引上の計量には国際基準であるメートル法を用いることとされています。
こうしてみると、尺貫法の方がイメージしやすいですよね!
地球の北極点から赤道までの子午線弧長の「1000万分の1」
と言われても・・・???笑